Technology 01

金属蒸着箔技術

専業メーカーだからこそ
獲得できた特化技術の蓄積

私たちが誇りとするのは、転写箔に一番強く要求される転写時の安定性です。品質の安定した箔を連続高速形成する技術で業界をリードし、群を抜く良好な歩留まりを実現いたします。

技術の特徴

工程の一つひとつに向き合い、
最適なレシピで作る

お客様が求めるクオリティーを実現するために、一つひとつの商品を細かく精査して製造しています。
一流のシェフが手持ちの材料をもとに柔軟にレシピを変えるように、ニッカテクノも卓越した技術や知識を用いて、どのような被転写物にも高品質に仕上がる箔を作り上げます。作業工程ごとに厳しい品質管理基準を設け、工程間を有機的にとらえたトータルな品質管理体制を独自に構築しています。

高性能な
「箔切れ性」と「剥離性」

箔の性能を表すいくつかの水準があります。一つは「箔切れ性」。箔の切れ味が良いと小さい文字を押してもくっきりと押せます。もう一つは、転写箔を押した後に箔を剥がす際の「剥離性」。切れ味の良いものは箔剤が離れる際に重くなり、機械の稼働スピードが遅くなるのが通常です。
ニッカテクノは、「箔切れ性」と「剥離性」のどちらも最高水準を保持しているので、優れた加工性能を発揮します。それによりスピーディーかつ綺麗に仕上げることができるのです。

色ぶれがなく
ロットのばらつきがない

ニッカテクノが作る製品は、色ぶれがなくロットが異なっても品質のばらつきは生じません。製造時は季節による温度、湿度などの環境に大いに影響を受けるものです。工夫なくいつも同じ製造方法で進めていると、そのクオリティーはバラバラになります。
私たちは、日常的にあらゆる評価のフィードバックをもとに改善を重ね続けることで、どんな季節・環境でも一定の質を実現できる技術を獲得しました。これにより、お客様も一年中同じ品質の箔を利用することが可能になります。

製造プロセス

  1. 01

    離型層

    ベースフィルムの界面より、転写層を剥離する機能を持った層です。転写後はフィルムから剥離して保護膜として働き、耐摩耗性の向上に寄与します。

    ベースフィルム・理型層
  2. 02

    着色層

    意匠性、機能性を持った層です。グラビアコーター等で塗布し、加熱、乾燥させて塗膜を形成します。着色層は、樹脂、染料、又は顔料で構成されています。指定された色に調色すると共に、その塗膜は、箔の諸物性<耐熱性、耐光性、耐磨耗性等>の優劣を決定づける保護層の役目を果たします。

    ベースフィルム・理型層・着色層
  3. 03

    蒸着層

    着色層にアルミニウム等の金属を蒸着します。蒸着することにより、光輝性を与え、一段と装飾効果が高まります。真空蒸着法は、蒸着源から蒸着したアルミニウム分子が被蒸着物に凝結し、膜を形成する方法ですが、この膜を形成するときの作業条件が幕質に影響を与えます。

    ベースフィルム・理型層・着色層・蒸着層
  4. 04

    接着層

    アルミニウム膜の上に、グラビアコーター、リバースコーターを用いて塗布し、加熱乾燥させて塗膜を形成します。接着剤は被転写体に応じて接着適性のよい基本樹脂を選択し、粘着付与剤、顔料、溶剤等で設計します。

    ベースフィルム・理型層・着色層・蒸着層・接着層
  5. 05

    スリッター・巻き取り検査

    完成した製品を出荷サイズにスリット、且つ巻き直しを行います。 各製品が定められた検査項目をクリアしているかどうかを厳密に検査します。

    スリッター加工

製造設備

  • 離型工程

  • 着色工程

  • 蒸着工程

  • 接着工程

  • スリッタ

製品事例